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WAM助成(社会福祉振興助成事業)

平成29年度WAM助成フォーラム 開催報告

 

「事業継続・自立化に向けた事業運営のヒント」 

 

開催日:平成 29926日(火曜日) 定員200 名 (先着順

 

こちらのフォーラムは終了いたしました。
たくさんのご参加ありがとうございました。

 

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 去る平成29年9月26日(火)、品川フロントビル会議室にて、WAM助成フォーラム「事業継続・自立化に向けた事業運営のヒント」を開催し、144名の方にご参加をいただきました。
   本フォーラムでは、地域の福祉課題に取り組む助成先4団体を講師として迎え、「資金調達」や「人材確保」、「効果的な連携・成果の可視化」や「地域ニーズに基づく事業展開」等の事業運営のヒントについて報告をいただきました。

※詳細の報告については、こちら をご覧ください。 

 

テーマⅠ 資金調達のコツ

認定NPO法人 難民支援協会 田中志穂さん
「やることは比較的シンプル。地道なことをとことんやる」

 

 難民支援協会では、難民が安心して暮らし、ともに生きることのできる社会の実現に向けて、難民認定を得るための法的支援や医食住の確保等、来日直後の厳しい時期から自立への道のりを支える取組を行っています。

 今回は、事業継続のカギとなる寄付を中心とした自己資金の大幅増や事務所移転に伴う資金調達の成功事例から、取組の工夫や他団体における実施の際のヒントをお話しいただきました。


【資金調達のポイント】

 

 1.寄付のニーズを伝えること

      -なぜ、寄付が必要なのか、丁寧かつ具体的に

 

 2.共感を呼ぶメッセージになっているか

      -現場から、伝わりやすい言葉を見つけて発信する

 

 3.情報は届けたい人に届く方法か

  -支援者層に合わせた発信とコミュニケーションを

 

 

テーマⅡ 人材確保・役割分担のコツ

まんまるママいわて 佐藤美代子さん
「同志とは、困難に一番向き合っている人」

 

 まんまるママいわてでは、被災地等で不安や孤独を抱え、鬱や虐待のリスクが高まる産前産後・子育て中の母親を対象に、助産師等の専門職が継続して関わり、母親が安心して子育てに向き合える居場所づくりに取り組んでいます。

 今回は、サロン参加者であった母親をスタッフとして起用した他、各地域の連携機関から人材の協力を得た事例を元に、人材確保や役割分担のコツをお話しいただきました。


【人材確保・役割分担のポイント】

 

 1. 同志は誰か

     -同志とは、いちばん困難な状況にいる当事者

 

 2. 自分はなぜこの活動をしているか

     -自らの価値観を語ることで共感を生み、仲間を増やす

 

 3. 今のチームメンバーと定期的な1:1を

     -現状の課題や互いの価値観を相互に確認する

 

 

テーマⅢ 効果的な連携・成果の可視化のコツ

NPO法人 しまねコーチズ 溝部俊也さん
「事業に必要な資源を持つ団体・個人とのつながり、見える成果を作り出す」

 

 しまねコーチズでは、過疎化が進み買い物難民や独居高齢者が増えている地域において、健康生活を安心して送ることのできる環境づくりを目的に、平成28年度WAM助成では、地域と団体と企業が一体で出張コンビニや健康カフェ等を開催しています。

 今回は老人ホームやコンビニなど連携先の強みを活かした効果的な連携や、体力や意識の変化を継続して測定したことで得られた効果、取組の工夫についてお話しいただきました。


【効果的な連携・成果の可視化のポイント】

 

 1.餅は餅屋

        -強みをもつ企業や団体と連携して任せる

 

 2.見える成果を作り出す

        -支援対象者のために 事業を継続するために

 

 3.団体としての連携<個の連携

        -個の理解者・協力者との関係を育てる  

 

 

テーマⅣ 地域ニーズに基づく事業展開のコツ

NPO法人 楽笑 小田泰久さん
「地域ニーズに基づく事業展開には、地域合意と組織合意が必要」

 

 楽笑では、高齢化が進む地域において、住民同士の支え合いにより永続的に暮らすことのできる地域づくりを目的に、新たな担い手の養成や交流サロンの運営を行っています。

 今回は、把握した地域ニーズに基づく事業展開が必要な理由や事業を展開する際に重要となるスタッフ間のミッション共有の取組等についてお話しいただきました。


【地域に基づく事業展開のポイント】

 

 1.組織合意をとる

      -「経営方針書」を全職員と毎年制作する等、ビジョン共有の機会を

 

 2.他分野かつ地元の人を巻き込む

      -地元主婦のもつ見えない資本(知識、関係、信頼、評判)の活用を

 

 3.永続的に事業が継続する仕組みをつくる

      -まちづくりの視点から「地場産業」等との掛け合わせを

 

 

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参加者の皆さまから頂いたコメントの一部を紹介します

 

 (資金調達)

・ウェブ発信は、小さなPDCAのくり返し。「寄付を求める」ことをちゃんとしてないと気付きました。

・助成金の収益割合が多い期間を、寄付金増加へ移行する必要な期間であったと表現されており、事業を長期的に見据えて育てていくことの必要性を再認識しました。

・持続可能な活動には新たな寄付者をどう集めるかということと、既存の寄付者に対する真摯な活動の大切さを実感しました。


  (人材確保・役割分担)

・「同志とは会計や経験者ではない。困難な当事者をいかに仲間にできるか」今後の活動に繋げます。

・「今のチームメンバーと定期的な1:1をしていく」が心に残りました。大勢の中で話し合ってばかりいると、その人の考えがわかりにくくなるので是非1:1を実践していきたい。

・「当事者こそに立ち向かう力がある」大変印象に残りました。家族でなくても助けられる。私も、保育士や介護士、介護者家族と向き合いたいと思います。  


(効果的な連携・成果の可視化)

・連携先の企業や団体に対し、メリットや目標を明確に提示することが継続的な活動に繋がるのですね。

・「餅は餅屋」心に残りました。何でも自分達でやろうと思ってはいけないと思い知りました。

・「個の連携」忘れないようにしようと思いました。

・ 客観的な評価指標を支援対象者に伝えることの大切さを実感しました。  


(地域ニーズに基づく事業展開)

・「組織合意」大切ですね。「誰と」「どうしたいか」を職員と作り上げることが重要と認識しました。

・「課題ではなく目標を描く」こと。本当に難しいことですが、大事と思いました。

・「組織合意」と「地域合意」を図るために法人理念をしっかりと持ち、福祉と地域のニーズを掛け合わせて事業にする。当団体でも実践していきます。   (全体を通して)

・ 継続して助成金を有効に活用されている事例(事業の財源構成や割合の変化を含む)を知ることができ、単年度では達成が難しい「自立化」や「事業の広域化」についても、より長いスパンで捉えて、期中に取り組むことを設定していけばよいのだと勇気づけられました。

 

 WAM事務局より

 

 「すぐに実践出来る事(SNS・HPの活用等)は早速実践しようと思います」など、参加者アンケートからも、実践につながるヒントを得られた様子が見受けられました。これも短い持ち時間で、登壇者の皆さまが想いを込めながら、要点を分かりやすく伝えていただけたおかげです。

 本フォーラムが、全国の活動団体の皆さまの事業運営に少しでも役立つことを願っています。あらためまして登壇者の皆さま、ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました。    

 

※当日の資料を掲載しておりますのでご覧ください。  

発表資料データ

 

テーマⅠ 資金調達のコツ 

登壇団体:認定NPO法人 難民支援協会

 

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テーマⅡ 人材確保・役割分担のコツ

登壇団体:まんまるママいわて

 

PDFファイルをダウロード(2.80MB)

 

テーマⅢ 効果的な連携・成果の可視化のコツ 

登壇団体:特定非営利活動法人 しまねコーチズ

 

PDFファイルをダウロード(2.28MB)

 

テーマⅣ 地域ニーズに基づく事業展開のコツ

登壇団体:特定非営利活動法人 楽笑

 

PDFファイルをダウロード(2.91MB)

 

WAM事務局より

事業継続・自立化に向けた事業運営のポイント

 

 

PDFファイルをダウロード (769KB)

 

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開催趣旨

我が国が直面する地域の福祉課題は複雑化しており、NPOをはじめとする民間福祉団体に対する期待は一層大きくなっています。一方、WAM助成先団体への調査結果では、組織運営上の課題に「資金調達」や「人材確保」を挙げている団体が多くを占めている状況です。

本フォーラムは、地域の福祉課題に対する各団体の優れた取組をご紹介するとともに、事業の継続・自立化に向けた多様な財源や人材の確保等の取組を取り上げ、民間福祉団体の事業運営に資することを目的に開催いたします。

   

調査結果はこちら

 

 

活動団体・登壇者

テーマⅠ 「資金調達のコツ」

団体1:認定NPO法人 難民支援協会
広報部コーディネーター 田中 志穂(たなか しほ)氏 

認定NPO法人難民支援協会は、難民が安心して暮らし、ともに生きることのできる社会の実現に向けて、難民認定を得るための法的支援や医食住の確保など、来日直後の厳しい時期から自立への道のりを支える取組を行っています。

今回は事業継続のカギとなる寄付を中心とした自己資金の大幅増や、事務所移転に伴う資金調達の成功事例から取組の工夫や他団体における実施の際のヒントをお話しいただきます。

 

田中志穂氏プロフィール

食品メーカー勤務後、大学院にてフィリピン移住女性をテーマに移民研究に従事し、2010年8月に入職。当協会では認知啓発・ファンドレイジングを担当。難民の故郷の家庭料理を集めたレシピ本「海を渡った故郷の味」の出版や、写真家との共同企画「日本に暮らす難民28人のポートレート写真展」を手掛ける。

 

田中志穂氏

テーマⅡ 「人材確保・役割分担のコツ」

団体2:まんまるママいわて
代表 佐藤 美代子(さとう みよこ)氏

まんまるママいわては、被災地等で不安や孤独を抱え、鬱や虐待のリスクが高まる産前産後・子育て中の母親を対象に、助産師等の専門職が継続して関わり、母親が安心して子育てに向き合える居場所づくりに取組んでいます。

今回は、サロン参加者であった母親をスタッフとして起用した他、各地域の連携機関から人材の協力を得た事例を元に、人材確保や役割分担のコツをお話しいただきます。

 

佐藤美代子氏プロフィール
岩手県盛岡市生まれ。助産師。
岩手県内で産科過疎化・集約化が問題になり5年で病院を退職。2007年に開業届を提出し地域で働く。2011年、東日本大震災を岩手県内陸部で5か月と3歳の子ども達と経験。直後より被災妊産婦受け入れ事業に関わり、同年9月任意団体「まんまるママいわて」を仲間と立ち上げ、被災地支援を行う。現在は被災に関わらず、岩手県内で産前・産後の女性・家族を対象に活動している。

 

まんまるママいわて、代表、佐藤美代子氏

テーマⅢ 「効果的な連携・成果の可視化のコツ」

団体3:特定非営利活動法人 しまねコーチズ
代表理事 溝部 俊也 (みぞべ しゅんや) 氏

NPO法人しまねコーチズは、過疎化が進み買い物難民や独居高齢者が増えている地域において、健康生活を安心して送ることのできる環境づくりを目的に、地域と団体と企業が一帯で出張コンビニや健康カフェ等を開催しています。

今回は老人ホームやコンビニなど連携先の強みを活かした効果的な連携や、体力や意識の変化を継続して測定したことで得られた効果、取組の工夫についてお話しいただきます。

 

溝部俊也氏プロフィール

広島県生まれ。 島根県へのIターンがきっかけとなり高齢化問題に直面し、2007年より介護予防を推進する活動を開始。 2008年に特定非営利活動法人しまねコーチズを設立し、「笑い」を取り入れた健康教室を県内各地で展開。 のちに広島県、山口県のコーチズにて理事を務め、広域的な健康づくりの支援を行う。

 

特定非営利活動法人 しまねコーチズ、代表理事、溝部俊也氏

テーマⅣ 「地域ニーズに基づく事業展開のコツ」

団体4:特定非営利活動法人 楽笑
理事長 小田泰久(おだ やすひさ)氏

NPO法人楽笑は、高齢化が進む地域において、住民同士の支え合いにより永続的に暮らすことのできる地域づくりを目的に、新たな担い手の養成や交流サロンの運営を行っています。
今回は把握した地域ニーズに対応するために展開した複数事業の有機的な連携や、スタッフ間におけるミッション共有の仕組みづくりの取組についてお話しいただきます。

 

小田泰久氏プロフィール

愛知県蒲郡市三谷町生まれ。 電子工学を学び鉄工所に就職後、姪が障害を持って生まれたことをきっかけに福祉の道へ。 2007年NPO法人楽笑を設立、理事長に就任。 2014年(一社)start from Miyaを設立、代表理事就任。 その他、(一社)蒲郡青年会議所2016年度理事長、NPO法人全国地域生活支援ネットワーク事務局長を務める。

特定非営利活動法人、楽笑、理事長、小田泰久也氏

WAM助成フォーラムに関するお問い合わせ

独立行政法人福祉医療機構(WAM)
NPOリソースセンター NPO振興課
TEL 03-3438-9942 FAX 03-3438-0218

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